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やったるわい!   栗原 肇 著

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 どてらい男の切り拓く人生 

小学生だった、どてらい男を親と見ていたのか覚えていないが、その痛快な人生に子供ながら感動した!
内容はよく覚えている。
今で言うと筋書きは違うが、半沢直樹のやられてもやり返す的な経済経営サクセスストーリー。
50年以上前のテレビ番組としては素晴らしい出来栄えだと思う。
作家、花登筺が山本猛夫氏と関西財界人パーティーで出会うことから小説「どてらい男」がスタートし、史上空前のヒットとなるテレビドラマが誕生する。
丁稚奉公で入社した工具屋で先輩や同業者にいじめられながらも商売の才覚を発揮、独立して間もなく、戦争に駆り出され、急死に一生を経て、なんとか帰還する。
戦後の復興から見事再生して一代で3000億円の専門商社を築き上げると言うサクセスストーリー!
イメージはまさしく豊臣秀吉だ。
そんなテレビドラマで有名な山善さんと大きな商いをさせてもらっていることに誇らしさを感じる。
山本猛夫氏は1921年生まれ、今年でちょうど生誕100周年、そんな記念誌的な一冊。
前回投稿した大和ハウス工業創業者の石橋信夫氏と同年齢で舞台が大阪なのはとても因縁深い。