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本の紹介 「競争力の原点」  PHP研究所

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遠藤功著 早稲田大学ビジネススクール教授/ローランド・ベルガー会長

「体格」ではなく「体質」で戦う経営

難しそうなタイトルでしたが、以外に読みやすい。
裏表紙の帯にも書いてあるのですが、「当たり前のことを当たり前のようにできる」ことが意外と難しいですよね。特に会社の中では変に力が入ってしまったり、気を使わないでいいところに気を使ってしまったりと、後になって思うことがあります。
いくつかの事例の中で、当社の取り扱いメーカであります、「サンドビック」という切削工具メーカの取り組みについて紹介がありました。数名のチームがお客様のところへ行って自社の製品だけでなく他社の製品も含め、しっかりと整理整頓清掃をして帰ってくるという取り組みをしているそうです。これはお客様にとって本当にありがたい話です。もちろん無料。たまに社員にまぎれて社長まで出向くというからすごいです。しかし、そこで得られる情報は企業にとってものすごい財産になるというわけです。何かこの点にこれからのビジネスのヒントがありそうです。
「体格」ではなく「体質」で戦う、このことはアメリカや中国などグローバル社会で荒波にさらされる企業にとって、日本企業としての繊細な感性を生かすためのキーワードのように思えます。

「小史千萬」笑止千万~たかがJC されどJC   (社)福井青年会議所

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 「小史千萬」と題した福井青年会議所(福井JC)の創立45周年の記念誌。2007年度朝倉理事長がわざわざ会社まで届けてくれました。
 福井JCのエピソードをまとめたもので、創立15周年、25周年、35周年、45周年と10年ごと4冊目の出版です。私は今年50歳、卒業してから早10年が経ちました。私自身も前半では若干名前を載せて頂いており、大変懐かしい思いで読ませて頂きました。私にとってのJCは自分を成長させてくれた場所と考えています。
 そんなJCの1997年から2006年までの10年間をまとめたものであり、特に福井JCが長年の悲願である2003年全国会員大会実現に向けた現役メンバーの熱い思いと苦労話をちりばめたシリーズ最高傑作であると思います。全国会員大会開催に向けて現役メンバーがこんなにまでも頑張ったんだなと読んでいる私自身熱くなってしまいました。
 JCの全国大会は毎年持ち回りで1万人規模のコンベンションです。福井では足羽川原での大懇親会(6000人)、サンドームでの式典(12000人)と後にも先にもこれだけ大きなコンベンションはJCの全国大会だけです。ちょうどその年の日本JCの会頭が福井JCの揚原康麿氏(江守商事・常務)でした。

松浦機械会長 松浦正則著 「一期一会」 

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2009年の年末もいよいよ大詰め、クリスマスも終わり、皆さんもこれからは正月を迎えるための準備に大忙しではないでしょうか。
さて、今日は株式会社松浦機械製作所の代表取締役会長であります松浦正則様のこれまでの歩んでこられた道のりをまとめられた1冊の本を紹介しましょう。

「一期一会 私が出会った素晴らしき人たち」 創文堂印刷

 いわゆるマシニングセンターの分野では、主軸の回転速度が1分間に6万回転という驚異的な加工速度を実現し、超精密な加工を得意とする工作機械メーカです。大手のマザック、オークマ、森精機など量産型の機械作りからオンリーワンということで、どこにもまねのできない技術力を実現し続けています。
 企業の魅力はまさに経営者の魅力といっても過言ではないでしょう。松浦氏の福井経済界での人気は誰もが認めるところ。私も福井県機械工業協同組合の役員会では毎月お会いすることもあり、お客様であり仕入先でもある会社の会長様である以上に、私たち若手には息子のように接して頂きいつも企業経営についてのヒントなどを与えて頂いています。にこやかでしかも業界のことだけではなく文化芸術に至るまで造詣が深くこのことは本書の中でも若干触れられていますが、本物への追求という点ではものづくりにも大いにつながっているようです。
この本の中では、ソニーの大賀会長をはじめとする多くの方との出会いの中から今日に至るまでの松浦機械の軌跡について書かれています。
現在はご長男の勝俊さんが会社のかじ取りを行っています。製造業にとって大変厳しい時代になりましたが、オンリーワンのものづくりでこれからも福井のものづくりを世界に向けて発信していってほしいものです。

「山想」 岡本征雄 写真集

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 副題が「山歩き20年余の写真と記録」とありますように著者の20年余の山への思いを美しい写真と共につづられています。
 岡本征雄様は、私どもの大切なお客様でありますオカモト鐵工(株)様の社長様です。以前より山の写真をよく見せて頂いておりましたが、まさか写真集というこのように立派な形で私たちが手に取ることができるとは思いませんでした。それだけに、改めて手にとって写真を拝見させて頂くと、1枚1枚の写真から岡本様の山への強い想いがぎっしりと詰まっているのだなと思いました。
前半は500回以上に及ぶ登山で取りためた写真がプロ並みのテクニックで見事に写し出されています。後半は登山との出会いから500回に及ぶ登山の記録を思い出のコメントと共につづられています。
 岡本様にはこれからも健康第一に楽しい山歩きを続けられることを切に願うものです。

本の紹介 「世界一わかりやすい在庫削減の授業」

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若井 吉樹 著     サンマーク出版

経営者が社員に最も読ませたい本はこれだ!

NECで3000億円の在庫削減に関わり、
      100社以上のコスト削減を
       指導してきた著者が教える
みるみるキャッシュフローがよくなる方法。

コスト削減への 一番の近道が 何か知っていますか?

在庫管理のツボが 3時間でスラスラ読める!
経営者や経営幹部はもちろん、コンサルタント、
仕入れ担当者、小売店長、税理士、中小企業診断士・・・・・・
流通の現場にかかわるすべての人が
一度は読んでおきたい入門書の決定版。

本の紹介をします。
この著者、若井君は私の大学の同級生です。なかなかいいやつで名前通り、今も若々しく、バイタリティいっぱいに活躍しています。

「御社のトヨタ生産方式は、なぜ、うまくいかないのか?」に続いて第2弾!どちらかというと流通の在庫管理に焦点を絞った、非常にわかりやすい入門書です。
内容は貝杉社長が若井先生の授業を通して自分の会社の在庫を実際に削減していく読み物仕立てになっています。これなら読んでいても退屈しないし、すっと読めてしまいます。
ただし、あまりにも高度なことを既に会社で実践して成功を収めている方にはちょっとかったるい感じがするかもしれません。
でも、実際に在庫管理が成功を収めている会社って意外と少ないのではないでしょうか? 恥ずかしながら当社においてもまだまだ勘と経験がほとんどの在庫発注形態になっており、非常に参考になります。よって、一から在庫管理を始める方だけでなく、もう一度、在庫管理について何が問題なのかを見極めたい方にもお薦めの1冊です。

6月も終わりに、、、

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ちょっと油断すると、ブログへの書き込みも3週間あいてしまった。そこで、最近読んだ本を2冊紹介します。

まずは、築山節著 NHK出版生活人新書の「脳と気持ちの整理術」
この本は非常に読みやすくて、記述がわかりやすいし、これって当たり前のことだよね、というようなことが書かれているのが、とても良い。さらに、この本の良いところは1冊の中で、自分の人生観を作ること、目標や計画を作ること、記憶の強化、アイデアの創出など多義にわたっていることがうれしい。ビジネス書として、人生に迷っている人に、向上心を養う本として、あらゆる人に役立つのではないかと思う。特に本を読む時、頭の中でビジュアル化してイメージしながら読むことで、内容を脳に書き込むことができより一層効果があるということだ。

2冊目は、野口吉昭著 幻冬舎の「考え・書き・話す「3つ」の魔法」
スピーチで3つにポイントを絞る方法は私なんかもたまに使います。もちろん、スピーチだけでなく、キャッチフレーズやモノの考え方、すなわち頭の中の整理の仕方、メモの取り方、自己紹介、などなどあらゆるシーンで使える手法です。まさに3つにこだわった著書、オバマ大統領の「Yes We can」や小泉総理の「痛みに耐えて よく頑張った、感動した、おめでとう!」そして、吉野家の「うまい、はやい、やすい!」この3つは恐らく日本中の人が知っているフレーズでしょう。やはり吉野家のキャッチコピーは最高ですね。たまに、「まずい、遅い、高い!」なんていうお店なんかに出くわしたりすると、頭の中でこのフレーズがよみがえったりして。そういえば、先週のNHKラジオ第1放送「著者に聞きたい本のツボ」に野口氏が出ていました。

お薦めの1冊~「社長、曰く。」

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「社長、曰く。」編纂委員会 著    幻冬舎

不況に負けない!
2500人の言葉。
日本全国、企業トップが自問自答の末に辿りついた「座右の銘」!
百花繚乱のメッセージを読めば、日本を混迷から抜け出せる希望が見つかる!

 いつもお付き合い頂いている福井キャノン事務機さん、キャノンマーケティングコンシュマーさんのご厚意で、この著書の中の1人に選ばれました。
昨年、キャノンさんの企画で全国の社長さんの座右の銘を広告に載せるので、協力してほしいという依頼がありました。私としては、断る理由もなかったので、二つ返事でお受けして、わが社の最もベースになる理念「みんなが幸せになる!」という言葉を提出させて頂きました。そして、「今回、その本ができたのでお届けする。」と。え~、あの言葉が本に載る!? しかも、全国版!

 感激しました。まだまだ駆け出しの経営者たる私の座右の銘が本に載るなんて、すごいですよね。

 まだ、福井県の経営者のページしか読んでいませんが、すごく立派ん方ばかりで恐縮いたしております。確かに、一言ひとこと読み進めると、その会社の歩むべき道というのが見えてきます。あ~あの経営者はこんな考え方の持ち主なんだ、と。

1つ1つは短いセンテンスですが、すごい重みのある1冊でした。是非、お近くの書店でお求めください!

ちなみに私の一言は、159ページに掲載されております。

工具の本 2009

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 本屋で「工具の本2009 VOL.5」なるムック本を見つけました。職業柄、ついつい手に取ってみるとなかなか写真もきれいで、いつも私どもが取り扱っている舶来工具がぎっしりと紹介されています。買ったのは言うまでもありませんが。私は職業柄、買わざるを得ない焦燥にかられたわけですが、一般の方でも何かものづくりが好きな方であれば、思わず手にとって見とれてしまうのでしょうか。
 中身は昨年フランクフルトで開催された「アウトメカニカ2008」という世界最大級のカーアフターマーケットの見本市に出展された工具メーカの紹介、そして、日本や台湾、アメリカの工具ブランドの紹介へと続きます。まさに、工具屋か、もしくは、工具マニア必見の書。ヨーロッパでの工具の歴史は古いですし、上質の工具の魅力というのは奥深いものがあり、マニアには語りつくせないものがあるのでしょう。
 ちなみに著者は千葉に本社を置き、全国9店舗を展開するファクトリーギアグループ代表 高野倉匡人氏。数多くのメディアでの連載記事を持つツールジャーナリスト(?)として活躍されているとか。

めっき屋でござる~忠ちゃん奮闘記

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清川メッキ工業株式会社の清川社長様より創業45周年記念誌を頂きました。
世の中、どっちを向いても暗い話ばかり、そのような中、清川社長様のところには多くの信頼と楽しい仲間が集まってきます。
清川社長様がこれまで歩んでこられた歴史や信条、いろいろな役割の中でのエピソードなど、この記念誌を読めば会社のことはもちろん、清川社長のことがすべてわかります。2006年の国会経済産業委員会の議事録には、社長様が参考人という形でのユニークな発言が掲載されています。「福井県の標準語が~」と飾り気なく話されているお姿は目に浮かぶようです。本当に気さくな誰からも好かれる素晴らしい社長様です。一代で社員数230人、世界に通用するお客様にとってナンバーワンの福井を代表する企業へと成長させました。もちろん、3人の息子さんは会社の幹部としてしっかり社長を支え、それぞれが独自の分野で社会の中でも認められる立派な後継者として頑張っておられます。
社長様にはこれからも福井の経済界を明るく元気に引っ張っていっていただきたいと思います。

「ひらがな」な社長の毎日。

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益永 哲郎 著    幻冬舎ルネッサンス

毎日がズッコケと冷や汗の連続!
それでも一生懸命につき進む
「ひらがな」な社長の心意気。
マンガで綴るあったか物語。

福井の証券会社 益茂証券の益永社長さんによる著書。
個人的にもPTAやらお仕事で大変お世話になっている社長さんですが、本当に暖かい人柄のかたです。

益永社長さんによる名前の俳句は福井では大変有名で、私も何枚かもらったことがあります。

8年前から初めてられて13000枚これまでに出されたとか。

たとえば、こんな感じです。セーレン社長「かわだたつお」さんの場合

  <せ>かいかん
    変<わ>る
     い<だ>いな

  <た>つじんの
    <つ>きぬ
   理念の 貴重な<お>話

益永社長さんは、人との出会いを一番大事にしています。
読んでいるといかに前向きにそして積極的にアプローチをしているかが手に取るようにわかります。
この本は営業マン必携の書と言ってもいいかもしれません。
益永社長さんのサラリーマン時代の営業取り組み、これは本当に勉強になります。
下手なノウハウ本よりもよっぽどわかりやすくていいかもしれません。
しかもマンガで書かれているので、おもしろいし、疲れない。
ただ問題は全国の書店に置いてあるかですね。
読んでみたい方は是非、出版社に問い合わせてみてはいかが!

ちなみに、これが私の頂いたハガキの1枚です。
初めてもらったときは、社長就任のお祝いハガキでした。おもしろいこと考える人だと思いましたが、その後何枚も頂くうちに、「まさかこうやって多くの方に出しているんじゃないだろうな。」と思い、頂いたハガキをアルバムに入れてシリーズものとして保管してあります。そして今回のこの本との出会いと言うことで、もう一度益永社長のすごさを実感した次第です。

ちなみに本のタイトルを検索しますとたくさんヒットしますので、興味ある方はご安心下さい。(MY)

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