福井金物商業組合が創立100周年を迎えました。とはいうものの、実は今年は101年目、本来ならば昨年が100周年だったわけですが、だれも気付かず、本年に持越し。今年の1月より前任者より組合長を拝命し、段ボール箱いっぱいの資料に目を通していました。すると平成2年に80周年の記念パーティを開催していることに気づいたのです。その時は64社の会員がいて、知事や市長、会議所の頭取までもが来賓として来られていたといいます。
福井金物商業組合は明治43年に10社ほどの金物店が集い結成されたと記録に残っています。現在では28社、この20年で半分以下に減ってしまいました。ホームセンターなど量販店、100円ショップなど新たな業態の進出により、多くの仲間たちが廃業などで消えていってしまいました。
今回100周年を記念して、歴代組合長様への感謝状贈呈、100年を振り返る写真の上映を行いました。懐かしい写真が映し出されると、会場からその写真について語ってもらうという趣向で大変に盛り上がりました。
また、和風ユニット「ねをや」さんによる日本舞踊や会員によるスコップ三味線など和やかにパーティを催すことができました。
金物商という業態がこれからの時代生き残っていくことは相当に困難があるかと思います。しかしながら、100年という歴史の重みを会員一人ひとりがしっかりと受け止めなければなりません。先輩の築き上げたこの歴史と伝統を汚すことなく、是非とも今現在の私たち会員が新しいチャレンジを繰り返しながら次なる100年に向かって歩んでいかなければならないと思います。